日本の古代の占い、太占(ふとまに)で使われていた牡鹿の肩甲骨を焼いたもので、そのヒビの入り具合によって占うものです。
この太占は古事記にも書かれていた日本の占いです。
古事記では矛をかき回してポタポタと落ちたところにできた島が於能碁呂島(オノゴロジマ)となったことで有名な伊邪那岐命(イザナギノミコト) と伊邪那美命(イザナミノミコト)が最初に作った子供が出来損ないの子供のヒルコができてしまいました。
その原因を天津神(アマツカミ)に尋ねたところ、太占をして占ってくれたと書かれています。
結局その原因は子供を作るとき女の伊邪那美命から先に声をかけてしまったからでした。
その太占は政治や生活に密着しており、農業が豊作となるか、国の争い、国家の安泰などが占われていました。
災いや天候は神の御業と思われていて、太占で神の神意を問いていたのですね。
やり方としては鹿の肩甲骨に波波迦(ははか)の木(ウワミズザクラ)の樹皮で焼き、その割れ目で占っていました。
魏志倭人伝にも登場し、3世紀ころには関東から西の日本で太占がなされていたようです。
中国でも亀卜(キボク)といい、亀の甲羅を波波迦(ははか)の木(ウワミズザクラ)の樹皮で焼きそのヒビで占いがなされていて、日本にも伝わり奈良時代には亀卜に変わっていきました。
それを司るのが卜部氏(ウラベシ)で、陰陽師となっていきました。
今現在でも、皇位継承の大嘗祭への斎田点定の儀で使われる米を選定するのに、亀卜がされています。
これは偶然の出来事から占われるもので卜術(ボクジュツ)と言われています。
偶然に引き当てるおみくじも卜術の一つなんです。
