元三大師みくじ本

元三大師御籤本(がんざんだいしみくじぼん)ってご存じですか?

元三大師みくじとは、日本のおみくじの祖と言われる天台宗の元三大師(良源)が作ったと言われています。
1番から100番までの五言四句の漢詩でできているおみくじです。(起源については他の説もあり) 

このおみくじは今でもお寺ではよく使われていて、ご存じの方も多いことでしょう。

このおみくじは江戸時代徳川家康の側近で参謀の天台宗の僧、天海が広めました。 

しかし江戸時代は今のように1枚1枚おみくじにはなっておらず、おみくじ本なるものを見て運勢を知ったのでした。 

そのおみくじ本は江戸から明治、大正と数多く作られ、最初は寺院に置いてあったのが個人で所有する者も増えたそうです。

おみくじ本にもよりますが、元三大師の別名角大師の絵やおみくじの筒箱、元三大師の生涯、おみくじの引き方、そして1番から100番までの元三大師御籤の解説など元三大師みくじに関することが書かれていました 

元三大師はおみくじだけでなく、陰陽師で有名な安倍晴明の知人であったり、イケメンであったり、疫病などを取り除くため角大師になるなど逸話の多い方です。

大野出氏による 元三大師御籤本の研究 – おみくじを読み解くという本も出版されています。